高齢者支援

老々介護のお話

年老いたご夫婦からこんなお話をお聞きしました。

子供もいなくて夫婦二人でどこかによく出掛けたりしていた。

高齢になって遠方まで足を運ぶ事が億劫になり、近所を散歩して帰り道に食材を買って帰ったり、面倒な時は外食をしたりして過ごしてきた。もっと年をとり、歩くのも難しく買い物や散歩すら出来なくなった。片方が寝たきりになり、ヘルパーさん等も利用する様になったが、1時間くらいでテキパキと掃除や食事を作って帰って行く。

食べたい物があって買い物を頼んでも思っていた物でなかったりする。でも折角買ってきてくれたからとそれを食べる。

お料理も自分の馴染んだ味付けでないのも仕方ないし、作ってくれる事に感謝して食べている。自分で出来なくなり、申し訳ない気持ちややるせない気持ちでいっぱいになる。

二人でラーメン屋に入って食べたラーメンがまた食べたい。

でも服の脱ぎ着もままならなくなった妻を支えて店屋に行く元気も今の自分には無い。老々介護とはこう言うものなのかと身に染みて辛いものだ。

そんなお話でした。現状を受け止め日々を過ごす。

この様なご夫婦は少なくないと思います。 今を生きると言う事を教えられた気がしました。

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